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僕が喫茶店を出るとそこに君がいて
「ねえ、そろそろ、世界が終わるんだよ」
という。
そうかそうか世界が終わるのかそいつはめでたいね、と僕が言うと君は「ばか!」と言い捨ててどこかへ行ってしまった。ばかと言われてもね、僕はばかなんですよごめんなさい。さあおうちへ帰ろう。
うちへ帰ると君がこたつに入っていた。鍵をかけずに出かけていたので入って来れたことに不思議はないけれど、どうして僕の家の場所を知っていたのだろう。
「おじゃましてまーす」
と君は言う。やあやあ汚いところですがゆっくりしていってくださいと僕が言うと「ほんとうに汚いねえ」と可哀そうなものを見るように君は部屋を見回す。まあ本が多いから仕方ないんだ。
(続かない)