2013-01-01から1年間の記事一覧

「世界の境界に立つことはできない。たとえば地面に円を描いてみる。その境界を跨いで立つことはもちろんできる。それと同じように、世界の内側と外側に同時に存在することが論理的には不可能でないように思うかもしれない。たとえば神をそのような存在とし…

ねえ私は良い子だったでしょう? たずねる君は愚かでかわいそうな子だったよ ころころ転がるその玉だあれ? でも本当に何もしたくなかったんだ ただ眠っていた それで何を待っていたの? 知らない、知らない、もうどこでもないんだ 一辺25メートルの立方体の…

僕が喫茶店を出るとそこに君がいて 「ねえ、そろそろ、世界が終わるんだよ」 という。 そうかそうか世界が終わるのかそいつはめでたいね、と僕が言うと君は「ばか!」と言い捨ててどこかへ行ってしまった。ばかと言われてもね、僕はばかなんですよごめんなさ…

君が僕をどう思っているかは君より僕の方がよくわかっているだろうし、僕が君のことをどう思っているかは君の方がよくわかっているだろう。 どこにもディスコミュニケーションなどなく、そしてそれこそが悲惨だ。

これまでに失ってきたものと手に入れてきたものをリストにして比べてみるなんて、本当にそんなことができるとでも?

「」君は言った。 「」君は言った。 「」君は言った。 言った、のだろう。 でも僕には何も聞こえなくて。 悲しくて。悲しくて。 君は少し困ったような微笑みを浮かべ。

「愚か者め! 愚か者め!」 「ごめんなさい、ごめんなさい。でも僕は悪くないんです。むしろあなたが悪かったんですよ!」 「そうかもしれない。なるほど、すると君は私が悪かったというわけかい」 「そういうことです!」 「仕方なかったんだ、仕方なかった…